ウォータージェット切断機


ウォータージェット切断機とは

▢熱影響が少なく

▢素材に歪みが発生しない

▢ほぼすべての材質に対応した

切削加工を行う機械です。

 

高圧ポンプで加圧された水を、直径1.0㎜の小径ノズルから噴射し、その噴流で切断、穴あけ、切削などを行います。

分散板、補強板などの外周面、抜き窓、キリ穴など、一般交差内で加工が可能です。

加圧された水の速度は、なんと音速の3倍!

 

「アクアジェット加工」

水だけで切断します。

➡スポンジ、ゴム、人工大理石などの脆弱材質に対応可能

 

「アブレシブジェット加工」

水に研磨剤(ガーネット)を配合して切断します。

➡A5052材、SUS304材100㎜、焼き入れ材などの硬い材質に対応可能

◇渋谷工業 SWS4312 /2006年12月導入

X2450*Y*Z150

ウォータージェットの守備範囲


  レーザーカット

ウォータージェット

ワイヤーカット
加工方法       レーザーの熱で素材を溶かし、切断する

超高圧水(場合により研磨剤を混入)を噴射して切断する       

ワイヤーと工作物の間に放電爆発を起こし、溶解させて切断する

加工可能な素材

多様な素材

🥇ほぼすべての材質

導電性のある素材

加工可能な板厚

最大約30mm

🥇最大約305mm

(推奨100mmx機械ストローク150mm)

最大約300mm

熱影響

あり

🥇ほぼ無い

微小

加工精度

最高0.03mm

最高0.05~0.2mm

🥇最高0.003mm

加工の速さ

🥇700~10,000mm/分 最大5,000mm/分

20~500mm/分

レーザーカットとの比較


  レーザーカット

ウォータージェット

焼け・反り

あり

加工距離・形状により、熱を好悪リョした加工順序が必要

🥇なし

お湯程度の水温で焼け反りなし

水による素材表面の腐食・変色は、水溶性切削液と同等

取りしろ  

刃物の幅、熱ダレ、熱硬化、反りを考慮し、余裕を持った材料の切断が必要

切り始めと終わりに5mm各程度                 

切断幅に1~2mm程度

仕上がり寸法は一般交差内

二次加工

必要

2~3mmの取りしろが必要

🥇不要

ご希望の場合、取りしろは0.5~1mm程度

<切断面の比較>

上段:ウォータージェット

下段:レーザーカット

ウォータージェットとレーザーカットの比較
ウォータージェットとレーザーカットの比較

マシニングセンタ + ウォータージェットの利点


弊社設備のマシニングセンタも同時活用することで、切削加工コストを抑えつつ、加工精度も守ることができます。

  マシニングセンタ ウォータージェット
消耗品

〇材質・寸法に合わせ、多種の刃物を購入 

〇消耗による折損・欠損あり

 〇研磨剤によるノズルの消耗のみ

⇒4h/1日で1カ月間使用し続け、∔0.3mm程度

ウォータージェットとマシニング

画像は、マシニングにて表裏(溝を含む)加工を施した後、ウォータージェットでリング状に切断したものです。

 

位置出しのための捨て加工が必要(写真左下X・Y各1か所)になりますが、加工精度は一般交差内で、加工中の熱による反り・変形もありません。

 

<活用方法>

〇機械加工前の材料切断

〇熱影響が気になる仕上や、切り離し

材質(弊社での加工実績)


アルミ 鉄 ステンレス パーマロイ 真鍮 銅(スポット溶接電極) インコネル チタン モネル セラミック ガラスエポキシ(絶縁材) 大理石 ハニカム構造材 異種接合材 スポンジ ゴムシート エストラマー ガスケット材 ガラス ウレタン 塩ビシート 発泡剤 紙パッキン 木材 MCナイロン 紙おむつ 石膏板 タイルカーペット

ウォータージェットで真鍮を加工

真鍮 板厚5mm

切断時間:4分45秒

ウォータージェットでウレタンを加工

スポンジ

切断時間:30秒


2400mmx1200mm(4x8程度)の大板から切断の場合、材料費の削減に貢献できます!

 

その他特殊な材料については、ご相談ください。

サンプルカット用材料のご準備をお願いしております。

バンドソー


バンドソー

 

板材、丸棒の切断を行います。

パイプは肉厚によって変形する場合があります。

 

幅400mmX5500mmまで対応可能

材質はほぼ問いませんが、特殊材はご相談ください。

 

切断のみのご依頼もお受けしております。

 

 

◇ニコテック SCH40PC プログラムカットタイプバンドソー

幅400まで /2018年5月導入